2012年1月26日木曜日

無実をだめ押しする追加DNA鑑定


袴田さん自身のDNAを鑑定


1月23日、静岡地裁で、袴田事件再審請求の三者協議(裁判所・弁護団・検察による非公開の協議)が行われた。この場で弁護団は、新たに追加鑑定として、袴田さんご本人のDNAを採取し、「5点の衣類」に付着しているB型(袴田さんもB型)血痕のDNAと比較することを申請。裁判所がこの鑑定を行うことを決定した。
先に明らかになった5点の衣類のねつ造だけでも再審開始決定には十分すぎる新証拠と言えるが、弁護団としてはだめ押しの追加鑑定によって、再審開始決定の内容をさらに確固としたものにするねらいがあると思われる。
今年3月10日で、袴田さんは76歳の誕生日を迎える。ご高齢の上に、心身ともに健康を著しくそこねておられる。鑑定も再審開始決定も、時間を一刻も無駄にせず、すみやかにすすめられなければならない。

<文責・今井恭平>